2016.11.18
[イニシャルトーク]
16世紀の大航海時代以来、次々と新大陸が開拓され海や陸地がだいぶわかってきた結果、地図は非常に発達しました。
メルカトル図法
モルワイデ図法
正距方位図法
他にも20世紀までさまざまな図法が考案されましたが、やはり世界地図と言えばメルカトル図法が今でも一番身近ですね。
しかし先ごろ全く新しい図法が日本で開発され、2016年のグッドデザイン賞大賞を受賞しました。
オーサグラフ図法
これは球面の面積比を均等に保ちながら正四面体(底面も三角形のピラミッド型)に落とし込み、それを展開するという技法で、各大陸の面積や形状が保たれたまま平面化でき、かつ任意の視点で切り取り再構成できるという利便性も兼ね備えています。(解りやすい動画もご覧ください)
https://youtu.be/5c7EaJXGWdA?t=4m25s
今回の受賞は、「もう定まったと思われる分野でも、まだまだ新しい革新は起こりうる」という意味でも素晴らしいと思います。
また子どもたちには、宇宙地図の話をしました。
夜空に見えている、または星座早見表に描かれている星座。
実はあの星たちは、奥行きがバラバラで、それこそ天文学的に距離が離れています。
例えばさそり座。一番遠い星は2000光年。今見えているのは2000年前の位置です。
逆に一番近いのは64光年なので64年前の位置。
いずれにせよ今現在とは微妙に位置が変わってしまているのですね。
今星が見えている方向にロケットで飛んで行っても、着いたころにはもうそこにはいないのです。
(画像クリックでNHKの動画サイトに移動します)
つまり、宇宙の地図は、上下・左右・奥行きの3次元のみならず、時間の経過も含めた4次元で考えなければならないことが解ります。そういう意味では、新たな地図技法がこれからどんどん出てくるでしょう。それは私たち今の大人ではなく、子どもたちの世代が工夫と努力を凝らして作ってくれることと思います。
子どもたちにも「50年後までの先生からの宿題です」と伝えました。
[プログラミング]
ここしばらくは、子どもたちは県のアプリコンテストに向けて、個々のテーマに取り組んでいます。
1人の子は、AEDの使い方を広めようとしています。
「誰かを幸せにするアプリ」。そこに向かう学びは、きっと実を結ぶことでしょう。