2020.9.22
上田電鉄別所線。
昨年10月の台風19号により、橋の一部が流されました。
その後一部バス運行で代替していますが、客足の不調は続いていました。
片や、全国のScratcherには、鉄道ファンが多い。
鉄道に対する熱い思いを持っています。
彼らの力で、別所線を応援できないだろうか。
鉄道が好きでScratch鉄道作品を作ることが、本当の鉄道を救えるとしたら、どうだろうか。
そしてScratchキャットのヘッドマークを付けた、彼らの専用列車を走らせたとしたら、、、
そんな想いから、上田の人たちの賛同を受け、ついにScratchDay信州2020・鉄道プログラミングフェスティバルが開催されました。1月の実行委員会キックオフから3月のコロナ禍、6月開催の延期/中止判断、7月のクラウドファンディング、8月の作品募集と一次選考と、あまりに様々なことを乗り越えてきました。
当日の朝、集合したスタッフミーティングでこんな話をしました。
「言うまでもなく、今赤い鉄橋は途中で途切れています。
しかしあの途切れている橋は、本当にないのだろうか。
来年にはつながることが決まっている。今、一時的に見えないだけとも言える。
何より僕ら、そして上田の人たちの心の中では、あの橋はつながり続けているのではないだろうか。
僕らが今日ここまでやってきたことは、初めてのことだらけでした。
上田で開催することも、専用列車を走らせることも、阿部先生をお招きすることも、作品を集めることも、オンライン表彰式も。ワークショップの進行、ステージの司会。
私たちはここまで、たどり着く結果を信じて、子どもたちの笑顔を信じて、『見えない橋を渡ってきた』のですよね。
そして今日は、『見えない橋も渡れたよ!』と、胸を張ってそのことを世に示し、その大いなる背中を子どもたちに見せることではないでしょうか。ここまで本当にありがとう。そして今日は目一杯楽しんでください!!
そう、僕たちは9か月間ずっと、見えない橋を渡ってきたんだと思います。
これからの新しい時代、まだ先が見えない時代を、「自分を信じて見えない橋に一歩踏み出す」という姿を、大人として見せたかったんだと思います。
そんな意味で、本当にやってよかった。あきらめないでよかった。
全国の鉄Scratcherが世界の歴史に名を刻んだ、すばらしい1日だったと思います。
ご参加いただいた方々、ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました!!