2019.8.9
[イニシャルトーク]
1995年夏にアメリカで飛行機のライセンスを取りに行ってた時、地方空港での航空ショーを見たのですが、内容はゼロ戦レプリカが飛び回って、そのうち米最強戦闘機ムスタングが出てきて追い払い、最後に爆撃機が飛んできて大型爆弾落としてボン!オーイェー!って感じでした。
日本人としては「原爆はそうじゃない!」と涙が出ました。
ちょうどその前年からスミソニアン航空博物館で原爆の悲惨さを語る展示が行われようとしましたが、退役軍人協会などの激しい反対で企画は中止、館長が辞任に追い込まれました。 (今考えると、その影響であんなストーリーの航空ショーが行われたのかもしれません)
しかしよくよく考えると、正義の国アメリカから見る太平洋戦争は「突然邪悪な敵がやってきてやられまくった。けどみんなで力を合わせて盛り返し、最後は必殺技で敵をやっつけた」という、ウルトラマンや昭和仮面ライダーのようなわかりやすい「正義の味方ストーリー」なわけです。そしてそれに冷や水をかけるような展示は、国の誇りを傷つけるような感覚があったことは想像に難くないと思います。
ただし米国内でも核兵器の恐ろしさを伝えようとする人たちが地道に努力し、20年後に原爆展は開催されました。 恐らく実際の当時の軍人も減ってきて、次世代が客観的に冷静判断できるようになったのだと思います。
今回あいちトリエンナーレで展示の中止があり大変な議論を呼んでいますが、
普通に考えると、現在の価値観ではあの展示はやはり難しいかと思います。(作品表現は自由ですが、公共施設で展示することは別の問題として)
しかし20年30年経ったあとの価値観では、必ずしもそうではない気もします。
実際に関わった日本人も韓国朝鮮人も世代が変わり、あらためて冷静な価値判断ができるでしょう。
そしてそれは、90年代の米国で起きた歴史を見れば明らかなわけです。
もっとさかのぼって「チャタレー夫人の恋人」を今読むと、さほどわいせつでもなく、なんであんなに双方必死だったのかとさえ思います。
価値観は変わります。今はダメなものもありますし、それが未来永劫ということもありません。 自分で何か戸惑ったときは、歴史を振り返ってみるとよいかなと思っています。 むしろ今回自分が初めてなどではなく、過去に先人が経験していることの方が多いのです。
私たちは先人の知恵をもっと生かしたいと思いますし、ある意味AI機械学習が得意とする「過去のデータをすべて照らして最適判断を導き出す」ことを利用すれば、それがさらに加速していけるような気もします。
[プログラミング]
そんなわけで、人工知能プログラミング体験会、第1回は大変盛り上がりました!盛り上がりすぎて写真全然撮ってませんでした(^^;
次回は8/22に開催しますので、お申込みお待ちしています!